
新しい環境でも周りの人に早く馴染みたい!

日常で使える印象アップに関する心理学が知りたい
こんな方におすすめの内容です。
この記事では、職場で使える印象アップテクニックについてご紹介します。
個人での起業や副業が目立つようになりましたが、ビジネスをする上で対人関係は必要不可欠!
職場の人と仲良くなるための3つの方法について、心理学を交えて解説していきます。
職場以外の交友関係でも使えるので、参考にしてみてね!

それでは続きからどうぞ!
本記事の内容
- 挨拶や声掛けは日々の積み重ね
- 相手の感情を想像しながら話を聞く
- 弱みを見せて助けを求める
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挨拶や声掛けは日々の積み重ね

当たり前のようですが、あなたは普段から相手のことを意識して挨拶できていますか?
単に習慣化された「おはようございます。」だけではもったいない!
少し工夫するだけでさらに印象がアップしますよ。
挨拶のポイント
- 目線を意識する
- 名前を読んで自分から挨拶
- 単純接触効果
目線を意識する
少し恥ずかしいという方もいるかもしれませんが、相手との目線を意識しましょう!
目と目を合わせすぎると、相手に圧迫感を与える可能性もあるため、鼻筋や鼻頭辺りにボヤ~っと視線を送るくらいがおすすめです。
目線を合わせることで、自分に好意があると意識させることができる
挨拶やすれ違いざまのアイコンタクトを意識してみてください。
途中で目を逸らしてしまうと嫌悪感を抱いていると勘違いされかねませんのでご注意を...
相手がすでにあなたに対して嫌悪感を抱いている場合は特に注意が必要で、先述のとおり目より少し下の鼻筋や鼻頭あたりに視線を送りましょう!
名前を読んで自分から挨拶
単純に「おはようございます。」「お疲れさまです。」だけの挨拶だともったいない!
相手の名前を呼び、自分から挨拶するように心がけましょう。
名前を呼ぶことで、存在を意識したり認めていることが伝わり、好感度が上がる
これは、「ネームコーリング」とも呼ばれるテクニックです。
ただし、会話中の名前の呼び過ぎはしつこいと思われる可能性大。
いきなり下の名前で呼ぶなども、相手次第で不快と思われる場合があるので注意が必要です。
自分から先に挨拶することで心理的にも優位に立てます。
仮に返答がなかったとしても、いちいち気にせずに今後も挨拶は継続しましょう(返報性の原理)。
単純接触効果
挨拶や声掛けを忘れずに積み重ねることは、心理的にも好印象へ繋がります。
単純接触効果とは
接触回数が増えれば増えるほど、相手に親近感を持ってもらいやすくなる心理効果
アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスの論文発表により知られることになりました。
別名「ザイアンス効果」とも呼ばれています。
近寄りにくい上司や他の部署の人などにも、すれ違いざまに「〇〇さん、お疲れ様です。」など声掛けしましょう。
ちなみに、「近寄りにくい」というのはあなた自身の勝手な思い込みです。
思い込みが強いと、自らにストレスを与えることに繋がります。
【関連記事】>>簡単ストレス解消法!短時間で誰にでもできる3つのおすすめ習慣
相手の感情を想像しながら話を聞く

相手の話を傾聴し、感情を理解しましょう。
上司などの自慢話や長話だとしても、感情に共感してるように見せるのです。
共感する際のポイント
- 相手の承認欲求を満たす
- 適度に聞いているアピール
相手の承認欲求を満たす
言葉のとおりですが、相手の承認欲求を利用するということです。
「認められたい」「褒められたい」などの承認欲求は誰にでも存在します。
見た目などの表面上を褒めることも大切ですが、想像力を膨らませて相手の内側を褒めましょう。
言い換えの例
- その服いいですね ⇒ ファッションセンスいいですね
- 仕事ができてすごいですね ⇒ 計画性や判断力がすごいですね
表面上の結果から、そこに至るまでの過程を想像し、具体的に褒めるという手法です。
相手の感情に共感することで、相手の思考や努力の方向性が読みやすくなります。
適度に聞いているアピール
傾聴とは、ただ単に黙って聞くこととは違います。
相手を受け入れ、共感的な姿勢を示すことです。
まずは、相手の話を遮らないように気をつけること。
そして、会話の内容に応じて表情やうなずきなどでリアクションすること。
ここでも大切なのが、相手の目を見て聴くことです。
上でも説明したとおり、鼻筋や鼻頭あたりに視線を送ることを意識しましょう!
弱みを見せて助けを求める

一見、人にアドバイスや助けを求めるのは迷惑をかけるからと遠慮しがちです。
ところが、相手を助けることよりも、相手に助けてもらうことの方が好感度アップに繋がります。
弱みを見せる効果
- 助けた人に好意的になる
- 自己開示で弱みを見せる
助けた人に好意的になる
なぜ、助けてもらうことで好感度がアップするのでしょうか。
アメリカの心理学者ジェッカーとランディの実験により、「弱みを見せて助けてもらう方が、より好感を得やすい」ということがわかっています。
人の脳は矛盾を嫌い、都合よく辻褄合わせをしてしまうのです。
嫌いなのに助けた ⇒ 好きだから助けた
「助けた」という行動は変えることができないため、感情を都合よく変化させます。
心理学において、『認知的不協和の解消』と呼ばれる現象です。
相手の得意なことについてのアドバイスをお願いすると、承認欲求も満たしつつ好感度アップにも繋がりますよ。
おすすめの関連書籍
>> 人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
相手に助けてもらう際のポイントについて、心理学や社会科学の観点から解説してくれる一冊です。
弱みをみせることが苦手な人も、その一時的な心理的負債は、人を動かすための先行投資であると気づかされますよ。
自己開示で弱みをみせる
「弱みを見せる」ということは相手との心の距離を縮める効果もあります。
自己開示の法則とは
自分の内側や弱みを見せることで、相手は警戒心を解いて信頼しやすくなるという法則
そしてさらに、「自己開示の返報性」も働くのです。
自己開示の返報性とは
自分の内側や弱みを見せることで、相手も同様に自らの弱みなどを話しやすくなる心理傾向
- 相手に、自分のできないところや弱いところを伝える。
- 相手の得意なことで助けを求めたり、アドバイスしてもらう。
まずは自分から相手に弱みを見せてみましょう!
意識させるテクニックのまとめ
さいごに、この記事のポイントを再確認します。
ポイント
- 相手の鼻筋や鼻頭への目線を意識し、名前を呼んで先手挨拶を毎回心掛ける。
- 相手の話を傾聴し、努力の過程などの内側を褒める。
- 自分の弱みを見せ、相手の得意分野で助けてもらう。
日々の何気ない交流も、ちょっとした工夫でより効果的な印象アップの機会にできます。
シンプルことほど、毎日意識して続けるのって簡単ではありませんが、ぜひ実践してみてくださいね!
参考文献
- Jecker, J., Landy, D. (1969). Liking a person as a function of doing him a favour., Human Relations, 22, 4, 371-378.
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