
自分をもっと成長させたい!

友達って多ければ多いほどいいの?

友達との距離感って難しい...
こんな方におすすめの内容です。
この記事では、身近な人間関係からの影響力について解説します。
職場の同僚や友達、そして恋人を思い浮かべた時、尊敬や目標にできるところはありますか?
もし、思いつかないようであれば、あなた自身の成長を考える上であまり良い関係とはいえません。
人の成長って、周辺環境からの影響が想像以上に大きいんだよ!

それでは続きからどうぞ!
本記事の内容
- 他人の目標は感染する
- マイナス要素も感染する
- 自分と違う世界観に触れてみる
-
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他人の目標は感染する(感染理論)

いきなり本題ですが、他人の目標はあなた自身にも感染します。
『目標感染』と呼ばれており、この記事での最重要キーワードです。
目標感染とは
いつの間にか、他人と同じ目標に向かって行動してしまうこと。
特に親しい間柄での影響力が大きい。
例えば、
目標感染【例1】
恋人が難関大学を志望したため、自分も影響されて勉強を頑張り始めた。
目標感染【例2】
職場の親しい同僚が投資や副業をしているため、自分も興味がわいて勉強や行動に移した。
目標感染【例3】
尊敬する身近な先輩が読書家ということを知り、自分も本を読み始めた。
このように、自分の成長を考えたとき、身近な親しい人物からの影響力は大きいと言えます。
交友関係次第で、今後の人生が大きく変わるかもしれません。
他人につられるのは細胞のせい?
人は他人の行動を真似してしまう傾向があります。
これは、「ミラーニューロン」という脳内神経細胞の働きによるものです。
他人の行動をみただけで、脳内に自分がその行動をした時と同様の信号が流れ、自分の知識や経験を広げる手伝いをしていると考えられています。
人の「ミラーニューロン」については、まだ解明されていないことが多く、今後の進展が楽しみな分野です。
他人のマイナス要素も感染する

この親しい間柄の感染はマイナスにも作用します。
ハーバード大学のニコラス・クリスタキス教授らが発表した研究によると、
特に親しい友人が太った場合、自分自身も肥満になる確率が最大で171%も増加するそうです。
自分が太りたくなかったら、友人も太らせてはいけないということになりますね。
マイナス感染作用の例としては、
マイナス感染【例1】
恋人がいつもネガティブ思考なため、いつの間にか自分もネガティブな傾向が増えた。
マイナス感染【例2】
親しい友人の不正やルール違反に見慣れてしまい、自分も不正行動をしてしまった。
マイナス感染【例3】
「仲良しのAくんも勉強していないし、なんだか僕もやる気が出ないなぁ…」
このように、親しくする相手次第では、あなた自身の成長を阻害する可能性があるわけです。
おすすめの関連書籍
目標を達成させるためには、「意思力」について理解し、コントロールすることが重要です。
こちらの書籍では、「意思力」について科学的に解説し、その高め方についての実践方法も教えてくれますよ!
活字が苦手な方にも、こちらの図解版がわかりやすくておすすめです!
人付き合いにも断捨離が必要
友人は多ければ多いほどいいというわけではありません。
大人になってみると、「親友」と呼べる友人はそう多くはないはずです。
数少ない「親友」には、尊敬や目標にできるところの有無を常に意識した方がいいでしょう。
仮に、「腐れ縁」というだけで尊敬も何もないのであれば、あなた自身の成長ベースで考えると断捨離対象ということです。
恋人や友人関係にも「損切り」という英断は必要になります。
「サンクコスト効果」によって「損切り」に踏み切れないという人も、広い視野と成長ベースで考え直してみてください。
サンクコスト効果とは
サンクコストにこだわってしまい、目の前のことを論理的・合理的な判断が下せない状態。
サンクコストとは、支払い済みで戻ってこない「費用」「労力」「時間」のこと。
自分と違う世界観に触れてみる

成長という意味でも「目標感染」が重要だとお話ししました。
もし、あなたが10代や20代という年齢なのであれば、様々な世界観に触れてみることをおすすめします。
大人になるにつれ、あなたの目標も明確になり、自然と「親友」は絞り込まれていきます。
目標が明確でない時期だからこそ、自分にない価値観を持った友人が新しい刺激となってあなたの選択肢を増やすのです。
もちろん、年を重ねたらもう遅いというわけではありませんが、年齢を重ねていくにしたがって人生の方向性を定めていく必要があり、何もかもが中途半端になるようなことだけは避けましょう!
おすすめの関連書籍
人の考え方を「固定マインドセット」と「成長マインドセット」の2つに分類し、その長所や短所について解説した一冊です。
自分の現状に不安や不満がある方は、「成長マインドセット」の思考方法は知っておいた方が良いでしょう。
人間関係と影響力についてのまとめ
さいごに、この記事のポイントを再確認します。
ポイント
- 親しい交友関係には、尊敬や目標にできる人物を選択する。
- 若いうちは「目標感染」と「新しい世界観を広げる」ことを意識。
- 年齢を重ねるにつれ、相互成長や議論し合える「親友」に絞る。
私自身、受験期の恋人の影響により、志望校のレベルが上がりました。
また、社会人では同僚の影響でブログや投資にチャレンジしています。
「目標感染」を上手く活用し、自分の成長をブーストさせましょう!
参考文献
- Nicholas, A. Christakis., James, H. Fowler. (2007). The Spread of Obesity in a Large Social Network Over 32 Years., The New England Journal of Medicine, 357, 4, 370-379.
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