

こんな方におすすめの内容です。
この記事では、読書と長生きの関係性についてご紹介します。
暇な時間はテレビや動画配信サービスを利用しているという方、30分でいいのでぜひ本を読んでみませんか?
読書をすることで『あなたの運命が変わるかもしれない』、そんな研究です。
結論を先に言っておくと、読書をする人は約2年分も長生きする傾向があるということがわかりました。

それでは続きをどうぞ!
本記事の内容
- 毎日30分の読書で寿命が約2年延びる?
- 長生きには雑誌や新聞よりも本が有効
- 本を読むことで認識力が上がる
- 【読書習慣化の便利ツール】についてはコチラの記事をどうぞ
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毎日30分の読書で寿命が約2年延びる?
イェール大学(アメリカ)が2016年に発表した研究によると、『読書をする人』は『読書をしない人』に比べて23か月長生きすることがわかりました。
それも、性別・財産・学歴・健康状態に関係なく、本を読むことは長生きに対して優位に働くというのです。
被験者について
- 50歳以上の総勢3,635名
- 性別は、女性が約62%で、男性が約38%
12年間にも及び追跡調査を行い、調査期間中に被験者のうち27.4%の方が亡くなられたそうです。
長生きには雑誌や新聞よりも本が有効
これらの被験者を1週間あたりの『本』を読んだ時間に応じて3グループに分けて比較しました。
また、同様に『新聞または雑誌』を読んだ時間でも3グループ分けて比較したようです。
『本』について
グループ分け
- 一週間の読書時間が0時間のグループ
- 一週間の読書時間が3.5時間未満(0時間を除く)のグループ
- 一週間の読書時間が3.5時間以上のグループ
- 『本』についての分析結果
「B」と「C」の両方とも死亡率が低下した
- 3.5時間未満(0時間を除く)のグループは死亡率が17%低下
- 3.5時間以上のグループは死亡率が23%低下
『新聞または雑誌』について
グループ分け
- 一週間で読んだ合計時間が2時間以下のグループ
- 一週間の読んだ合計時間が2時間以上7時間未満のグループ
- 一週間の読んだ合計時間が7時間以上のグループ
- 『新聞または雑誌』についての分析結果
「c」のみ死亡率が低下した
- 7時間以上のグループのみ死亡率が11%低下
『本』を読むという2グループ(BとC)は、『新聞または雑誌』を読むというグループよりも、死亡率が低いことがわかりました。
つまり、『新聞または雑誌』ではなく『本』を読んだ方が長生きに有効というわけです。
【関連記事】>>読書を習慣化!社会人にこそおすすめする2つの勉強ツールとその理由
本を読む人と読まない人を単純比較
『本』を読むという2グループ(BとC)を組み合わせて、さらなる調査が行われました。
調査期間中(12年)に亡くなった方は、
- 『本』を読むというグループで27%
- 『本』を読まないというグループで33%
死亡率の比較では、『本』を読むグループの方が優位ということです。
つぎに、グループごとに生存率が80%になるまでの期間を単純比較したところ、
- 『本』を読むというグループは108か月(9年)
- 『本』を読まないというグループは85か月(7.08年)
つまり、『本』を読むグループの方が23か月優位ということになります。
『本』読むと約2年分長生きする傾向があるわけですね。
もちろん統計データなので、読書時間に応じて生存にも違いがあります。
研究者たちによると、1日30分くらい読書をすれば長生きできるそうですよ。
【関連記事】>>今日から始める読書継続のコツ!少しの工夫で簡単に習慣化できます
本を読むことで認識力が上がる
読書が長生きに有効ということはわかりましたが、理由については不明な点が多いのが現状です。
その理由の1つとして、『認識力』を取り上げています。
認識力とは
思考・経験・感覚により、知識や理解を得ようとする力のこと。
研究において、媒介分析したところ、
- 読書は認識力と生存とを媒介しなかった。
- 認識力は読書と生存とを媒介した。
つまり、
× 認識力が高いから、読書時間が長くなって寿命が延びた。
○ 読書をすることで、認識力が高くなって寿命が延びた。
簡単に言うと、『本を読むと頭が良くなって、その効果で長生きするよ』と解釈できます。
研究者たちによると、一般的に読者の87%がフィクション(小説など)を読む傾向があることから、この被験者たちにもその可能性が考えられるそうです。
『本』を読むことは、知識・思考・想像などの力だけでなく、長寿まで与えてくれるのかもしれませんね。
読書と長生きの関係性まとめ
さいごに、この記事のポイントを再確認します。
ポイント
- 『新聞または雑誌』ではなく『本』を読んだ方が長生きに有効。
- 『本』読むと約2年分長生きする傾向がある。
- 『本』読むと認識力が高くなり、その効果で寿命が延びる。
通信技術の発達によって、TVやYouTubeをはじめとした動画が主流になりますが、どうしても受け身傾向になってしまいます。
小説や思考の必要性がある本なら、描写を想像したりすることで、自然と脳のトレーニングができるのかもしれませんね!
参考文献
- Bavishi,A ; et al. (2016). A Chapter a Day – Association of Book Reading with Longevity: Social Science & Medicine,164, 44-48.
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